引っ越し回顧録④「100万円がたりない」

100万円が足りない。

想定から1ヶ月以上早くなった引っ越し。
せいぜい家賃の想定幅が感覚的にあった程度のプロジェクトは急加速した。

急遽、スタートアップの予算編成が始まった。家賃は12万円。最初の1ヶ月分が必要だ。

敷金礼金がそれぞれ1ヶ月分。さらに不動産屋への手数料で1ヶ月分。
部屋の管理都合上、保証人を代理で頼まなければならずそれが0.5ヶ月分。
鍵を交換したりなど雑費をまとめるとそれが大体0.5ヶ月分。

単純な話、最初の部屋を借りるためにかかったのは家賃の5倍と考えて良い。

一人暮らしをしたことがない僕はこの事実が判明したあたりから、

「必要経費」と心の中で唱える機会が増えた。

彼女の家にはいくつかの家具がある。ただ、あくまで一人暮らしに即したであるから、

ベッドも買い替えなければならないし、リビングを整えるための一式が必要だ。

家電も電子レンジや炊飯器はともかく、冷蔵庫を始め買い直しが必要なものもある。

(...必要経費。必要経費。)

ざっくりとIKEAオンラインを眺め、amazonを眺め、

ソファで8万、ベッドもろもろで10万、ラグとかテレビ台で5万。がIKEA相場。

冷蔵庫は安いところまで絞って6万円台。これで30万円。

(...必要経費。必要経費。)

あとは僕と彼女がそれぞれ引っ越しをする。

僕はほぼ持っていくものがマンガと衣服くらいで大したことなくて、

ヤマトの単身引越しサービスがびっくりするくらい安かった。これで2万円。

彼女はそうはいかない。断捨離をしたとしても減り切らないのは当たり前だし、

ベッドなどは買い替えをする必要があるということは、処分費がかかる。

結果的に7万円ほどかかった。合わせて約10万円。

(...必要経費。必要経費。)

賃貸契約で60万。家具家電で30万。引っ越し費用で10万。まとめて100万円である。
前の記事で作業場などと夢を抱いていたがこの夢は春ごろまでお預けが決まった。


※ちなみに、このあと会社で法人契約してくれることがわかり、敷金・礼金が浮いた。

必要経費の恐怖が根付き、今後想定し得ないリスクに備えて貯蓄に回すことになった。

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